新潟県公立高入試・国語の出題傾向と対策を説明していきます。
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過去5年間の新潟県公立高入試・国語の平均点は以下の通り。
ここ3年間、国語の平均点は安定しており、出題形式・難易度共に、極端な変更はないものと思われます。
大問ごとの平均正答率は、その中の小問単位での正答率の平均を示します。
- [一] 知識問題(正答率76.1% 昨年度+5.5%)
- 漢字の読み書きや文法といった基本的な言語事項とともに、季語に関する問題が出題されました。
- [二] 古文(正答率43.0% 昨年度-19.8%)
- 和歌を含んだ説話のあらすじを現代語でまとめた文章と、それに続く古文が問題文となり、古文の基礎的な知識と読解力を試す問題が出題されました。
- [三] 随想文(正答率55.0% 昨年度-2.4%)
- 文中に登場する言葉の意味や表現されている内容の説明、文章の構造の把握、文章全体の要約など、総合的な国語力を試す問題が出題されました。
単元ごとの正答率は以下の通り。
- 漢字・文法 : 80.5%(昨年度+2.0%)
- 語句の知識 : 64.1%(昨年度+0.4%)
- 内容の理解 : 62.5%(昨年度-20.7%)
- 記述 : 29.8%(昨年度+9.2%)
全体として、漢字や文法といった基礎知識を問う問題では正答率が高く、読解力や表現力を必要とする問題では正答率が低いようです。ただし、記述問題は昨年度よりも正答率が上がっています。
| 出題内容 | 年度(年号は平成) | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 15年 | 16年 | 17年 | 18年 | 19年 | |||
| 内容の分類 | 読解 | 主題・表題 | ○ | ○ | ○ | ||
| 大意・要旨 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
| 情景・心情 | ○ | ○ | ○ | ||||
| 内容吟味 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
| 文脈把握 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
| 段落・文章構成 | ○ | ||||||
| 指示語の問題 | ○ | ||||||
| 接続語の問題 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
| 脱文・脱語補充 | ○ | ○ | ○ | ||||
| 漢字 ・ 語句 |
漢字の読み書き | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
| 筆順・画数・部首 | |||||||
| 語句の意味 | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
| 同義語・対義語 | ○ | ||||||
| 熟語 | ○ | ○ | |||||
| ことわざ・慣用句 | |||||||
| 表現 | 短文作成 | ||||||
| 作文(自由・課題) | ○ | ||||||
| その他 | |||||||
| 文法 | 文と文節 | ||||||
| 品詞・用法 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
| 仮名遣い | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
| 敬語・その他 | ○ | ○ | |||||
| 古文の口語訳 | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
| 表現技法 | ○ | ||||||
| 文学史 | ○ | ||||||
| 問題文の種類 | 散文 | 論説文・説明文 | ○ | ○ | ○ | ||
| 記録文・報告文 | |||||||
| 小説・物語・伝記 | |||||||
| 随筆・紀行・日記 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
| 韻文 | 詩 | ||||||
| 和歌(短歌) | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
| 俳句・川柳 | ○ | ||||||
| 古文 | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
| 漢文・漢詩 | ○ | ||||||
新潟県は長年、以下の出題形式を踏襲してきました。平成20年度以降もこのパターンが大きく崩れることはないでしょう。
- [一] 基本的な知識問題
- 漢字の読み書きや文法の知識について問われます。
小問ごとに独立した構成よりも、10行程度の随筆や日記などを本文とした「従属型」になる可能性がかなり高いです。 - [二] 古文とそれに関する説明文
- 古文とそれに関する説明文の読解問題です。和歌とその解釈が入る場合も多いです。仮名遣いや語句の意味といった基礎知識から、文章の読解力を問う問題まで、幅広い分野の中から出題されます。
- [三] 長文読解
- 数十行に及ぶ随筆か論説文を本文とした、文章の読解力が重点的に試される問題が出題されることは確実です。点数全体の4割を占める配点がほとんどです。
これ以外では、4つ目の大問として、「長文読解」の前後に「課題作文」が出題されることが考えられますが、来年度に出題されるかどうかは微妙。
ここでは、分野・単元ごとの入試対策を説明していきます。
ただし、大問がいずれも「総合問題」として構成される国語の場合、合格一本に的を絞って考えると、分野・単元ごとというよりは、大問ごとの対策を考えた方がよいでしょう。
漢字漢字の読み書きは、ほぼ毎年4題ずつ出題されます(16年は5題ずつ)。読みと筆順だけでなく、その漢字からどういう熟語が構成されるか、その熟語が文章の中でどういう使われ方をするのかも、しっかり把握しておく必要があります。 出題される漢字・熟語は、小・中学校で習ってきた範囲のもの。漢字の書き問題では、「止め」「はね」「はらい」までしっかり書かないと点数がもらえないので、正確な理解が求められます。教科書巻末の付録が役立つことでしょう。
文法口語文法で最も出やすいのが、ある単語(ほとんどが助動詞か助詞)と同じ用法の文章を記号で答えさせる問題。4択だからとたかをくくらず、教科書の表を参考にしながら、問題集等を活用して完全な理解を目指しましょう。
文語文法では、歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに書き直させるのが定番です。サービス問題なのでとりこぼさないようにしましょう。「口語訳」にならないように注意。
古文古文単独で出題される可能性は低いです。以前は古文とそれに関する解説(現代文)のセットとして出題されてきましたが、最近では古文のあらすじの現代語訳とそれに続く古文のセットが主流のようです。
仮名遣いの変換を除けば、大半は文章読解力が試される問題です。古文の読解より、現代文の読解の方が重要でしょう。古文と現代文の照合が、問題を解く鍵となります。
公立高入試では古文と漢文、どちらか一方のみが出題されるものですが、新潟県で漢文が出題される可能性はきわめて低いです。
返り点・訓読・書き下し文などの基本事項さえ押さえておけば、後は古文とほぼ同じ感覚で解けるでしょう。
例年通りだとすれば、本文は随筆か論説文になります。
最初のポイントは、まず本文を読む前に、その先の問題文に目を通すこと。
答えおよびその道筋は傍線部の近くにあることが多いです。これを活用すれば、問題を解くのにかかる時間を、多少なりとも短縮できるでしょう。
これは古文の項でも言えることですが、「○○字以内で書きなさい」という記述式の問題があり、いずれも配点が大きいので、無視できません。
ここで言う「記述式」とは、本文中からの単純な抜き出しではなく、表現力を問う問題。文章中の語句はあくまで素材であり、字数制限を守りつつ、それらを自分の言葉で適切な表現に変換できるかどうかが試されます。
最近の傾向として、最後の小問に
「この文章の要旨を、八十字(百字)以内で書きなさい」
という、文章要約の記述問題が用意されてきています。これなどは、付け焼刃でどうにかなる、というものではありません。普段から、問題集等を利用して、一定の字数内に要点をまとめる練習をしていないと、なかなか書けないものです。
問題集以外では、新聞の社説なども、文章要約の題材として非常に有用です。
来年度の一般選抜に作文が出題されるかどうかは不明。しかし、作文に取り組むことで表現力が身につき、上記の記述式の問題にも対応が可能なので、対策を立てて丸損することは絶対にありません。
まして、推薦選抜では課題作文か自己PRカードで、多かれ少なかれ文章力が審議の対象となるので、避けて通ることはできません。
作文の種類としては、題材が与えられている課題作文と、自分自身で題材を見つけて書く自由作文があります。
新潟県では平成9年度から15年度にかけて出題されましたが、その全てが課題作文でした。従って、ここでは課題作文に的を絞って説明していきます。
ちなみに、自由作文であっても、書き方に大きな差異はない、ということだけは付け加えさせていただきます。
問題の形式としては、以下の2種類に分けることができます。
- あるテーマに対して意見を求める形式
- この形式では、「自分の意見を明快に述べる」→「なぜそう思うのか、理由を説明する」という手順で書けば、点数がもらえるでしょう。
注意点は、意見そのものは採点の対象にならないということ。それと意見を異にする人に対して、論理的に説明できているかどうかが、採点の対象になるのです。 - 自己表現を求めたり、心情を問うたりする形式
- 体験談なども含め、普段どういうことを考えたり感じたりしているか、ということが題材になる形式です。
設問の都合上、単純な理由付けでは上手くいかない場合もあるでしょう。そんな時は「要点を短く書く」→「具体的に(例を取り上げるなどして)掘り下げ る」、または「AはBである(と思う)」「CはDである(と思う)」「そこで自分はEだと思う」という手法を試してみてはいかがでしょうか(模範解答はこ の形式が多い)。
一般選抜の場合、120〜150字以内で済むので、字数にも注意しながら練習すること。





