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「我々は直接指導しないでいいんですか?」
当時の講師からは、こうした質問攻めに遭いました。
その時、私はこう答えました。
「問題を解くのはあくまで生徒だよ」
講師が本来教えるべきは、「やり方」の部分。
生徒自身に考えさせねば、本物の学力は身につかない。
それが、当時からの私の信念です。
自立学習は個別指導の一種ですが、最大の特徴は
講師が付きっきりで指導しない点にあります。
集団の中で、できる限り生徒自身に努力させる。
そういった学習環境の中で、生徒は自ら学び、考え、
行動することを身につけていくのです。
教え込めば、その場では「わかった」と喜ばれる。
しかし、生徒は自分で考えていないから、抜き打ちで
確認テストをしてみると、思ったよりできない。
講師の方も、「自分の仕事=教えること」という
固定観念からなかなか抜け出せず、ついつい教え込む。
個別指導塾や家庭教師が陥りやすい罠です。
「魚を釣るより、釣り方を教える方が喜ばれる」というのは、
教育界では昔から言われているはずの言葉です。
たとえば、わからない単語について質問されたら、
単語そのものを教えるのではなく、辞書の引き方を教える。
自立学習は、この原点に立ち返るシステムといっても
過言ではありません。
この自立学習を導入してから、10年。
「一斉授業でしか真の学力アップと人間教育は図れない」
と公言した地域の大手塾でさえ、遅ればせながら
この自立学習こそが学力アップだけでなく
社会に出てからも人間的に大きく成長する
学習システムであることに目覚めたようです。








