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個性に平等なし(2005/9/1)

「共創」という言葉をご存知ですか?
この言葉はICU(国際基督教大学)教授の石川光男先生の造語で、石川先生の著書「自然に学ぶ『共創思考』」という本を初版発行時(平成5年)に購入して知りました。
その本の中で、氏は「共創」という言葉を以下のように案内されています。
「現代という時代の中でどう生きるべきか――という課題に対して、……最近になって、ようやく『命を活かす』という独自の視点から……手がかりをつかみかけてきました。(略)現代社会では『共生』という言葉が生きかたのキーワードとして使われていますが、私はもっと積極的な意味をこめて『共創』という言葉を創造しました」

私は21世紀型生活のキーワードを「共創」とする考えに賛成です。
ただし、この本を購入した10年前当時は「ま〜、いい思想だな〜」程度の認識だったかと思います。この思想を活かそうと認識の枠が変わってきたのは、この本を偶然読み直した最近のことです。

石川先生の思想は、私がこの学園通信でご案内できるほど単純ではありませんし、200ページを超す内容を要約できるものでもありません。 しかし、氏が先に紹介した著書の中で、「大量の知識の一方的伝達」という日本の学校教育のあり方に疑問を投げかけていることは明記しておきます。

「10年も前に、なぜ、どこで、この本に出会い、購入したのだろう?」
今、私はそんな思いにとらわれています。
なぜなら今、この氏の知見は素晴らしいと実感しているからです。
私自身、平成7年にそれまでの多人数一斉授業から個人別指導に指導方針を切り替えました。これは、一方向の知識伝達から生徒の自立を促すべく、集団での切磋琢磨の理念は保持しながら、個性の尊重と双方向のコミュニケーションを重視したことに他なりません。

今にして思えば実に不思議ですが、1989年のベルリンの壁崩壊、冷戦終結、及び1991年のソ連崩壊あたりから、世界の人々の意識に変化の兆しが見え始めたように思われます。加えて、インターネットの普及で情報公開に加速がつき、これが個人と個人の情報交換(双方向志向性)のうねりともなったのでは……と私は考えます。
いずれにせよ、「平等」を第一義としたソビエト連邦が崩壊したのは、本来不平等であるはずの人間の能力や個性に、強制力を用いてカセをはめたことに原因があるようです。

(『まるく通信84号』より一部修正)

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