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アクセルとブレーキ(2004/9/1)

7月の中越地方の集中豪雨に始まって、気象庁設立以来、記録破りの連日猛暑。
2004年アテネ五輪の日本柔道界や水泳の北島選手、女子マラソンでの野口みずき選手の輝かしい栄光とプロ野球界のゴタゴタ闇。

この世は光と影の織り成す映画。
光が強ければ強いほど、影もまた、その濃さの度合いを増す。
それは、人生を作用反作用の法則のような、物理学の基礎にあてはめるとわかりやすいと思います。

なんだかこの世は、何によらず相反するというか、矛盾するというか、とにかく見かけ上は(あるいはそれが真相か?)、反対のように思われる事柄から成り立っているので、始末に困ります。

「光と影」のような「原因と結果の法則」なら、かぼちゃのツルにスイカはならないので良くわかります。
それでも「善行善果・悪業悪果」といったレベルの因果律になると、「一体何が絶対善で絶対悪か?」と問われただけでも答えに詰まります。

今一番わからなくて悔しいのは、義父(舅)のなんとも訳のわからぬ種類の病気です。
詳しい病名は長くて専門用語なので今思い出せませんが、なんでも膠原病の一種との由であります。現代の医学では原因不明とされますが、お医者様のご説明では、「自己の細胞内・染色体の異状によると思われるが、自己免疫機能が毛細血管を破壊する病気」だとか 「腎臓が機能していませんからステロイドと透析を中心に治療に当たりますが、毛細血管は全臓器と身体すべてに及んでいますから自己免疫機能を低下させる薬を使うことがありえます。もちろんバランスを考えてのことですが……」

当方一瞬「……?」。

エイズが自己免疫機能を低下させるために、あらゆる病気を誘発すると聞きかじっていましたので、なんでわざわざ自己破壊を誘発する治療をするのかと思うのですが、「免疫力を下げなければ自分の血液で自分の血管を破壊する原因不明の病気なのだ」と説明されれば、なんとも了解(?)するより致し方ありません。

そもそも、この世のすべての生命体に「自己成長」と「自己破壊」という矛盾がプログラミングされているのでは、と強く思います。一方、この矛盾が私たちに限りない探究心を与え、結果的に、この言葉のいわれ通りに文明を進化させてきたことも事実です。

話は変わりますが、先日テレビで『21世紀の道路と車』といったようなタイトルのフォーラムを見ました。その時、パネリストの一人に旧F1ドライバーの中嶋氏がいて次のような発言をしていました。
「車は発進・加速は簡単です。しかし、走っている車を止める、その止め方は難しいのです」この言葉に私は共感を覚え、処生上の深い意味があるように感じました。私自身、人生に限らず「引き際」を決めるほど難しいことはない、と日頃実感していたからです。

アクセルとブレーキ。
この相矛盾する機能は、私たち人間の身体にも交感神経と副交感神経のように備わっています。また、アクセルを「生命の誕生と成長」、ブレーキを「生命力の衰退と滅亡」と置き換えると、なお人間の本質が見えてきます。

お隣の清里村(現・上越市清里区)在住の経営コンサルタント・岡本史朗氏のテープを車で移動中に聞いていたら、「人間は過ぎる動物である」という言葉が耳に入りました。
この言葉を私なりに解釈すると、
「人間は食べ過ぎ、ダイエットし過ぎ、働き過ぎ、遊び過ぎる動物である」
過ぎるは過ぎるでも、それぞれ相矛盾することにも過ぎる傾向があると解釈したのであります。
このように解釈すると、経済発展(文明進化)と地球規模での環境破壊、9.11テロと対イラク戦争や、今回のロシア南部・北オセチア共和国の悲劇的な事件の理由も、部分的ながらわかる気がするのです。

(『まるく通信77号』より一部修正)

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